日本では、フィナンシェはありふれた焼き菓子として扱われがちです。
私自身も、かつてはパサついた印象から積極的に食べたい菓子ではありませんでした。
しかし、100年以上続いてきた伝統菓子が本来美味しくないはずがない。その原点に立ち返り、2016年から本気で向き合ってきました。
バター、小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖、塩を産地違いで試し、配合は0.1g単位で調整。
目指したのは、表面は香ばしく、噛めばバターが溢れ、焦がしバターの香りが脳まで満たされる食感です。
「止まらなくなる」と評された体験から、この名が生まれました。